岩渕先生「歌声コラム」です。
朝起きてからしばらくは、声が出にくい...
そう感じたことがある方、多いと思います。
僕もその一人です。
時間が経つにつれ徐々に出てくるんですが
駄目な時は、夕方まで出にくい時もあります、、
そうなると
テンションが上がらなかったり
ストレスに感じたり
仕事にも影響が出てきます。
みなさんは、朝起きてからスムーズに声が出るまで
どれくらいかかりますか?
おそらく、朝に強い人でも
寝起きで美声を出せる方は
少ないんじゃないかと思います。
それは「喉が弱いから」とか「体質」とかじゃなくて
医学的に「3つの理由」があります。
1、筋肉が目覚めていないから
声を出す時は「喉の筋肉」を使います。
当然ながら
寝起きは筋肉がスムーズに動きません。
さらに筋肉を動かす時は
脳から「ここの筋肉を動かせ!」と指令が出て
それが筋肉に伝わってから動きますので
「脳の働き」も活発にならなければいけないのです。
寝起きは「脳」も「筋肉」も
活発には動いてくれませんので
声がスムーズに出ないのも当然です。
どうしても朝すぐにいい声出したい!
そんな日は
「簡単なストレッチ」や「体操」をして
脳と筋肉を一早く目覚めさせてくださいね。
2、声帯の水分が不足してる
声帯が正常に動くためには
潤いが必要です。
でも寝起きは、声帯が乾いている事が多いんです。
声帯が乾いた状態では
振動が鈍くなり
思い通りに声が出せません。
乾いたまま無理やり出そうとすると
声帯がダメージを受けてしまい
声枯れにつながります。
朝起きたら、水分をしっかり補給して
身体中に水分を送ってあげましょう。
しばらくすると、声帯まで水分が行き渡り
動きがスムーズになってきます!
3、精神的なブレーキ
例えば、朝起きた時に
「会社行きたくない」
「あの人に合いたくない」
「今日もやる事が多くてしんどい」
など
ネガティブな考えが頭の中に充満すると
心が辛くなって、、
声にも自動ブレーキがかかります。
恥ずかしい時や、自信がない時に
声が小さくなってしまうのもそのせいです。
でも、朝起きて気分がさえない時なんて
誰にでもありますよね。
なのでそんな日は
気分がさえない自分を受け入れて
仕事はどうにか上手く乗り切って
帰ってきたら、ビールと美味しい食事で
ご褒美タイムするのはどうでしょう?
それと
嘘でもいいから「いっぱい笑う」と
脳が「自分は元気なんだ!」
と勘違いして
ちょっぴり元気が出て
声が出やすくなりますよ。
嘘っぽいやり方ですが
医学的にも効果的なのでオススメです。
いい声を出すには、身体的に
それなりの準備が必要なので
無理矢理に出さないで
上手くコンディションを作ってくださいね!