校長岩渕の「歌声コラム」です。
レッスンでMISIAの曲を練習していたお客様が
MISIAの歌は、すごい感情が伝わってくるんだけど
表現力を身につけるには、どうしたらいいの?
と質問を頂きました。
確かに、歌唱力をUPする練習は沢山あるけど
表現力をUPする練習って、想像しにくいですよね。
《本日の回答》
表現力を身に付けるにはまず
「何を表現するのか」
決めることです。
当たり前すぎる答えなのですが
ここがスタート地点です。
レッスンでお客さんに
「この曲でどんな感情を表現しますか?」
と聞くとぼんやりした答えが
帰ってくる事がほとんどです。
「この歌詞はどんな内容ですか?」
と聞いた場合も、同じように
ぼんやりした答えが帰ってきます。
この歌で何を表現するか、明確に決めて
歌ってる方は、けっこう少ないんです。
表現力はみんなが持っている
例えば、凄く美味しいものを食べた時
「美味しいっ!」と言ったその言葉は
必ずに相手に伝わります。
相手が楽しそうにしていれば
こちらも楽しい気持ちになります。
人間の感情は、人に伝わるようにできているんです。
それと同じで、歌う時に
〝表現したい感情を
鮮明にしてから歌う〟
そうすれば、自然と表現力の高い
歌声に変わっていくのです。
歌唱力より表現力がモノをいう
音程やリズムが完璧でも、感情が入ってない歌は
出汁が入ってない味噌汁みたいに味気ないものです。
表現力は、聞く人の心を開ける鍵です。
感情のこもった歌声は、聞くの心を
元気を与えたり、癒してくれます。
だからこそ、何を表現するか
ちゃんと決めてから、歌ってみてください。